導入から半年。最も困るのは、「入れたのに、誰も使っていない」と気づく瞬間です。しかも、気づくのがたいてい遅い。ナレナビの管理メニューには使用状況ダッシュボードが標準で備わっており、誰がどれくらい、何に使っているかをいつでも確認できます。手を打つのは、数字を見てからで間に合います。
まず全体をつかむ:4つの主要な数字
ダッシュボードを開くと、期間内の利用が4つの数字にまとまっています。期間は「昨日/過去7日間/過去30日間/今月/先月/カスタム期間」から切り替えられます。
合計利用量は組織の上限に対する使用状況、実際に使った人数は期間内にツールを使った人の数。数字の推移で「定着してきたか」がひと目で分かります。
積み上げグラフでは、トークンの内訳(入力・出力・キャッシュ)と呼び出し回数の推移を日次で追えます。導入直後の立ち上がり、研修後の伸び、連休明けの落ち込み——施策の効果がグラフに現れます。
何に・どのモデルで・誰が使っているか
「使われている」の中身も分解できます。内訳は、用途別・モデル別・ユーザー別の3つの軸。
- 用途別 — 問い合わせ回答・ファイル生成・Web検索など、業務単位の利用量。AIがどの業務にどれだけ稼働したかが分かります。
- モデル別 — どのモデルがどれだけ使われているか。軽いモデルへの切り替えなど、コスト調整の判断材料になります。
- ユーザー別 — 部署展開の偏りを把握。名前は初期設定で保護されます(後述)。
回答の品質は「フィードバック」で見る
利用者は回答に「良い・悪い」の評価を付けられます。管理者はそれを評価の集計で確認できます。
Bad が付いた質問は「資料が足りない箇所」を示すサイン。エージェント別・モデル別の上位5件で、どこを直せばよいかまで絞り込めます。
プライバシーと監査を両立する
「管理者が見える」と「従業員のプライバシー」は、権限設計で両立します。ナレナビのチャットログは初期設定では名前を伏せて表示です。
一覧・詳細ともユーザー名は名前を伏せた状態が初期設定。実名での閲覧は「実名で閲覧(マスク解除)」という別権限で、監査担当など必要な人にだけ付与します。
改善サイクルの回し方
週次で主要な数字を見る 所要5分
実際に使った人数と呼び出し回数の推移を確認。伸びていない部署があれば、そこが次の展開先です。
Bad評価の質問を確認する 足りない資料を特定
評価の集計からBadの付いた質問をたどり、「答えられなかった理由」を確認します。多くは参照資料の不足です。
資料を足す・テンプレート化する やることはシンプル
足りない資料をデータベースに追加。よく使われる聞き方は、テンプレートとして全社に共有します。
翌週、数字で効果を確かめる 改善が見える
同じダッシュボードで満足率と利用量の変化を確認。数字が動けば、その施策は正解です。
使われ具合が数字でわかるので、改善を続けられます。
導入して終わり、にしない。データを見れば、次に何をすべきかが分かります。
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マスク表示の土台になっている、グループ単位の権限設計とSSOの考え方を解説しています。